2010年にナショナルトラストとして長万部の土地7万坪を会の発起人7名で購入し、この森をクラインガルテン長万部の森と名づけ、この森の自然保護を目的にクラインガルテン長万部会を設立し、活動をスタートしました。(※「クラインガルテン」とはドイツ語で「小さな庭」という意味です)

その後、ロッジを建設し、そして、長万部森林組合のご協力のもと、笹の伐採をすすめ、 ブナとイタヤカエデを合計2.5千本を植樹しました。

その間、会員は14名に増え、14万坪の土地を共有するようになりました。100年前、開拓民が入り耕作、植林していた里山が耕作放棄地となり、笹山と化し、人の入ることもできなかった森が大きく変わりました。今や、森には東西南北に道があり、季節ごとの森の 変化を楽しみながら歩くことが出来るようになりました。

この里山の森は、小川に挟まれた台地に数万本の38の樹種があり、中には樹齢100年を越える木が何本かあります。シカ、キツネ、ウサギ、リス、そして、多くの鳥が生息しています。

今までのクラインガルテン長万部会の活動をベースにより発展させるため、2018年8月に一般社団法人100年の森づくり長万部を設立しました。

これからの目標として、子供からお年寄りまでその自然を楽しめ、感動と癒しを与える、里山の森の再生をすることを目標として活動します。そのためには、ここに住んでいる地域の人々の知恵と専門家の科学的な知見をふまえ、関係各位のより大きな力を得て、森づくりを進めていきます。

そして、これらの活動を「里山を再生して、100年続く森づくり」と総称したいと思います。